私はこれまで何十回と鍋でゆで卵を作ってきたのですが、毎回コンロの前に立って茹で時間を測るのが面倒で…。
そこで数年前に購入したのが「ゆで卵メーカー」でした。
火を使わずほったらかしで作れるのが魅力で、最初は感動したのを覚えています。
でも、実際に使い続けてみると「ちょっと使いづらいかも?」と思う点もいくつか出てきました。
今回は、私自身の実体験をもとにゆで卵メーカーの意外なデメリットや注意点を徹底解説します。
人気の「にわとり型」も実際に使ってみた感想つきでお届けするので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
ゆで卵メーカーのデメリットとは?
「便利そうだから」と購入しても、意外と使いにくくて後悔する人も多いゆで卵メーカー。
ここでは代表的な5つのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
一度にたくさん作れない
家庭用のゆで卵メーカーは、ほとんどが3〜6個までの少量タイプ。
1人や2人暮らしなら十分ですが、家族が多い場合やまとめて作り置きしたい人には物足りなさを感じるでしょう。
「子どもたちのお弁当+朝食+常備菜」など、複数の用途で使いたい人には不向き。
結局、複数回に分けて作る羽目になり、時短にならないケースも。
思ったより時間がかかる
「火を使わない=早い」と思われがちですが、実際の調理時間は意外と長め。
電気式は12〜15分、電子レンジでも準備・加熱・冷却を含めると10分はかかります。
普通の鍋なら水を沸かし始めてから10分程度で完成するので、「手間を惜しまなければ鍋の方が早くて確実」という声も。
特に時間が限られている朝には不便に感じることもあります。
殻がむきにくい
ゆで卵メーカーを使っても、仕上がりや加熱ムラによっては殻がうまくむけないというトラブルは意外と多いんです。
特に半熟を狙ったときなど、少し加熱が甘いと白身が殻にぴったりくっついてしまい、むきにくくなることがあります。
このトラブルを防ぐには、加熱後すぐに冷水に入れて急冷するのが鉄則。
殻の内側と白身の間に水が入り、スルッとむけるようになります。
ちょっとした手間ですが、見た目にも食感にも大きく影響するポイントです。
お手入れが面倒
「ゆでるのは簡単だけど、洗うのが面倒…」という声も多いのが、ゆで卵メーカーのもうひとつの盲点。
多くのモデルはフタ・受け皿・加熱プレート・スタンドなど、いくつものパーツを分解して洗う必要があるため、意外と時間がかかります。
サッと洗える鍋と比べると、その都度の洗浄が面倒に感じてしまうかもしれません。
さらに、加熱部分は使用を重ねるうちに水垢や卵の黄ばみが目立つようになりがち。
時間が経つと落ちにくくなるため、クエン酸や専用洗剤での定期的な掃除が必要です。
衛生面が気になる人にとっては、見逃せないポイントでしょう。
置き場所を取る・収納に困る
多くのゆで卵メーカーは意外と場所を取るため、出しっぱなしにしているとキッチンがごちゃついて見えてしまいます。
特に一人暮らしや狭いキッチンでは、スペース確保が課題に。
使うたびに出し入れするのが面倒で、気づけば戸棚の奥に放置…というのもよくある話。
結局「手軽に鍋で茹でた方が早い」となってしまう人も少なくありません。

使わないときにどこに置いておくか、決めてから買うことをおすすめします。
にわとり型ゆで卵メーカーのデメリット

「かわいいから」という理由で、私も思わず購入したのが“にわとり型”のレンジ調理タイプ。
見た目は文句なしのキュートさで、食卓やキッチンに置いても目を引きます。
コンパクトで軽いので収納性は抜群なんですが、機能面ではいくつか注意点があることも事実。
ここでは、実際に私が使って感じたデメリットを解説していきます。
加熱時間の調整が難しい

我が家の電子レンジは600Wなんですが、500Wや700Wとでは仕上がり時間が大きく変わるため、最初は何度も失敗しました。
説明書の時間どおりにしても固すぎたり、半熟にならなかったりと試行錯誤の連続です。
「あと30秒」調整しただけで、半熟→固ゆでに一気に変わることも。
理想のゆで加減を再現するには、加熱時間をメモしておくのがおすすめです。

上の画像は、固ゆでを目指し、説明書通り600wの電子レンジで7分加熱した結果です。

白身は完璧ですが、黄身の真ん中の方が少し半熟っぽい感じですね。
電子レンジの庫内に水滴が溜まる

ゆで卵メーカーに入っている水が蒸発して、電子レンジの中が水滴だらけになります。
そのまま放置しておくとカビの原因になるので、こまめに乾いた布巾で拭き取るようにしましょう!
また、庫内の乾燥機能がある場合は使用すると便利ですよ。
電子レンジ調理で破裂しやすい
びっくりした、驚きの失敗がこれ。Xの方のように私もやっちゃいました…
なんと卵がレンジ内で破裂!レンジの中が卵まみれになって、掃除が大変でしたよ。
においもすごいし、黄身がこびりついてなかなか落ちません。
対処法は卵の殻に小さな穴を開けること。中の空気が放出されて爆発を防げます。
にわとり型ゆで卵メーカーの使い方とコツ
「破裂リスクがある」などの注意点はあるものの、使い方さえ間違えなければとても便利なアイテムです。
ここでは、私自身の失敗と学びをふまえて、にわとり型ゆで卵メーカーの正しい使い方を解説します。
基本の使い方
まずはmitas(ミタス)「にわとり型ゆで卵メーカー」の基本的な使い方をおさらいします。
1.にわとり型ゆで卵メーカーに水を入れる。
容器の水位ラインまで水を入れる。
2.卵を入れる。
- 水を入れた容器に銀色のプレートを乗せる。
- 銀色のプレートのくぼみに卵を乗せる。
- にわとりの頭の蓋を被せてストッパーを止める。
3.電子レンジで加熱する。

- 指定の加熱時間で電子レンジで加熱する。
4.冷水で冷やす。

- 加熱後すぐにレンジから取り出し、蓋を開ける。
- ゆで卵の熱さがなくなるまで冷水に浸ける。
- 約30分ゆで卵が冷えるまで冷蔵庫に入れる。
- 殻を剥けば完成。
加熱時間の目安は?
mitas(ミタス)「にわとり型ゆで卵メーカー」の加熱時間の目安はこの通り。
- 500w・・・約5分半
- 600w・・・約5分
- 500w・・・約8分半
- 600w・・・約7分
※ゆで卵4個分の場合
私の場合、600Wで半熟なら6分前後、固ゆでなら7分半がちょうど良いと感じています。
レンジの機種によって多少差があるので、何度か試してベストな時間を見つけることが大切です。
加熱するときのコツと注意点
実際に使う時に気を付けてほしい注意点と失敗しないためのコツを3つお伝えします。
水の量を間違えない
水の量はとても重要です。入れすぎると加熱しすぎて卵が割れやすくなり、少なすぎると固まらなかったりします。
目盛り付きでないタイプは計量カップなどで正確に計量するのがコツ。
私は最初、適当に入れて失敗しました…。
卵を立てる向きに注意
卵はとがった方を下にしてセットします。
逆に入れると加熱ムラが出やすく、うまく固まりませんでした。
また、卵が転がらないようにセットすることも大切です。
加熱後は必ず冷水でしめる
加熱が終わったらすぐに冷水につけることで、余熱で固くなりすぎるのを防げます。
殻もむきやすくなって一石二鳥。私は保冷剤を入れたボウルに入れて急冷しています。
爆発させないためのポイント
ゆで卵メーカーの一番怖い失敗って、レンジ内で爆発してしまうことですよね・・・。
ここでは爆発しないために気を付けてほしいポイントを紹介します。
殻に小さな穴をあける
殻にちょっとだけヒビを入れるのでもOK。これ、本当に大事です。
私は一度やらかしてから、必ず卵の底(丸い方)に穴を開けるようにしています。
これをするだけで破裂のリスクがほぼゼロになります。
必ず水を入れる
水を入れずにチンしてしまうと、高確率で卵が破裂します。
説明書にも必ず書かれていますが、レンジ調理に「水」は絶対必要。
まあ、説明書通りにすればこんなことは起きませんが…(笑)
ストッパーを止める
mitas(ミタス)「にわとり型ゆで卵メーカー」には、ストッパーが2か所あります。
ちゃんと止めていないと、中の水蒸気が勢いよく飛び出して爆発する危険性があります。
ゆで卵メーカーのメリット。それでも選ばれる理由とは
デメリットがあるとはいえ、それでも「買ってよかった」と思えるポイントもあります。
私自身、最初は不便を感じたものの、慣れて使いこなせるようになると手放せなくなったのも事実です。
デメリットもあるけど選ばれる!そんなゆで卵メーカーのメリットを7つ紹介します。
【ゆで卵メーカーのメリット】
※各項目を押すと詳しい内容に飛べます。
キッチンに立つ時間を短縮
鍋で茹でる場合は、火加減を見たり、時間を測ったりと地味に気を使いますよね。
その点、ゆで卵メーカーは水を入れてスイッチを押すだけ(またはレンジで加熱するだけ)なので、完全放置でOK。
私は朝の支度をしながら並行して調理できるので、時間に余裕ができました。
忙しい朝や弁当準備にぴったり
朝って1分1秒が勝負ですよね。
特にお弁当作りのときは「何か一品自動でできる」というのがとにかく助かります。
卵をセットしておけば、その間に別の料理や身支度ができるので、朝のストレスがぐっと減りました。
タイマーや自動ストップ機能が便利
電気式のゆで卵メーカーにはタイマー付き・自動ストップ機能付きの機種もあります。
設定しておけば勝手に終了してくれるのが本当に便利という声も。
加熱しすぎや生焼けを防げるので、理想のゆで加減を安定して再現できます。
少しの水で作ることができる
ゆで卵を湯煎で作る場合は、お鍋にたっぷりの水が必要ですよね。
茹でた後のお湯は何かに使えるわけでもないので、とてももったいないです…
ゆで卵メーカーを使えば、少量の水で作ることができるので節水になります!
蓋にロックが付いていて安全
にわとり型ゆで卵メーカーには、前後2つの留め具が付いています。
留め具が付いていることで、水蒸気による爆発を防げるんです。
留め具が緩くなってきた場合は、破裂する可能性があるので使用をやめるようにしましょう!
コンロがひとつ空く
「ゆで卵作りにコンロを使ってしまって、ほかの料理ができない…!」と悩んだことはありませんか??
一人暮らしの方など、一口コンロのお家だとなかなか大変ですよね。
そんな時にゆで卵メーカーを使えば、ほかの料理をしながらゆで卵を作ることができます。

私も一人暮らしの時に経験があります…
丸洗いできる
レンジ調理タイプは電気などを一切使わないので、すべて洗剤で丸洗いできます。
アルミプレートは洗剤で洗っただけだと、カルキの結晶が蓄積され白く汚れます。
そんな時はステンレスたわしでこすると、綺麗に汚れを落とすことができますよ。
ゆで卵メーカーを後悔しないための選び方
実際に使ってみてわかったのは、「安いから」「見た目が可愛いから」という理由だけで選ぶと後悔する、ということ。
ここでは次買うなら重視したいなと思うポイントを中心に、購入前にチェックすべき項目をまとめました。
【ゆで卵メーカー選びのチェック項目】
- レンジ調理かスチーム調理か
- 電子レンジに入る大きさか
- 余熱調理の有無
- ゆで卵の個数
詳しい選び方については、「ゆで卵メーカー購入時の注意点・選ぶコツ」記事で紹介しています。
失敗しないためにも、購入前にぜひ読んでみてください。
ゆで卵メーカー関連のよくある質問(FAQ)
- Qにわとり型は爆発しやすいって本当?
- A
私も穴をあけずに加熱して大爆発させた経験があります…。説明書にも書いてありますが、卵の底に小さな穴をあけるだけで破裂のリスクは激減します。また、使用する電子レンジのワット数によって加熱時間が変わるため、注意が必要です。最初の数回は様子を見ながら調整しましょう。私は600Wで使用していますが、時間はメモしておくと失敗が減ります。
- Qゆで卵メーカーで半熟卵は作れる?
- A
半熟卵も作れますが、1分単位の微調整がカギになります。私も最初は固ゆでばかりでしたが、加熱時間を短くしながら試すうちに、自分好みの半熟加減を出せるようになりました。レンジタイプは加熱が早い分、失敗も多いので注意が必要です。
- Q電気代はどれくらい?
- A
私が使っている電気式のゆで卵メーカーでは、1回あたりの消費電力は100〜150W程度。茹で時間が約15分なので、電気代はおよそ0.7〜1円未満。鍋でガスを使うよりもコスパが良いと感じています。
にわとり型ゆで卵メーカーのデメリット まとめ
ゆで卵メーカーは便利な一方で、人によっては「買って損した」と感じてしまう可能性もあるアイテムです。
- キッチンスペースが狭く、収納に余裕がない人
出しっぱなしにすると邪魔になり、しまうと使わなくなる「家電あるある」に陥りやすいです。 - 一度に大量に作りたい人(5人以上の家族、作り置き派)
1回で3〜6個しか作れないため、何度も加熱する必要があり、かえって非効率です。 - 調理器具をこまめに洗うのが苦手な人
分解パーツが多く、使用後に洗うのが手間に感じる人には向いていません。 - 細かい加熱時間の調整が面倒な人(半熟好きなど)
特にレンジ型は加熱時間に敏感なので、何度か試す根気が必要です。
- 朝の支度を時短したい忙しい人
火を使わず放っておけるので、出勤前や子どもの準備中でも同時進行で作れます。 - 「毎日1〜2個で十分」というゆで卵のライトユーザー
一人暮らしやお弁当用にぴったりのサイズ感。コンパクトなにわとり型は特におすすめです。 - 加熱中に目を離せる安全性を重視する人
コンロ不要で、タイマー付きモデルなら焦がす心配もありません。
私自身、「使い方に慣れれば手放せない存在」になりましたが、最初は失敗も多くて正直に言えば後悔しかけたこともあります。
でも、自分に合った使い方・機種を選べば、日々の料理がちょっと楽しくなる便利アイテムです。
購入を迷っている方は、この記事を参考に、自分に合うかどうかじっくり検討してみてくださいね。
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